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U研って何?メンバーこれまでの歩み活動レポート掲示板リンク集

98-01-01から1年間の記事一覧

こんな風

画像めちゃめちゃぼけてますがこんな風に。

こんな風

カさん(仮称)「僕って何・1986」

先頃、『団塊パンチ』という雑誌が発売されたが、ポール・オースターの生まれた年を見て、ああ、この人も日本で言えば団塊の世代なんだ、と妙に納得してしまった。 一読してのコメントは、特に目新しいところがなかった、という、感想ともいえない感想である…

コさん(仮称)「友人をめぐる物語」

実は、海外小説はちょっと苦手だ。横文字に弱いのと、海外物に特有の皮肉や反語的な言い回しに、今ひとつなじめないのだ。そういうわけで、オースターも恥ずかしながら今回が初めて(もしかして爆弾発言?)。すごい作家らしいが、自分に魅力が理解できるか…

「物語/アメリカ/鋳型(プレス)」 松浦綾夫

気づけば、10年以上も前からとぎれなく新作の出るオースターはいつも話題になり、天邪鬼な私はあえて読まずにきた。今回、はじめて『鍵のかかった部屋』を読み、驚いた。これはまるで村上春樹の『羊をめぐる冒険』であり、『ダンス・ダンス・ダンス』であ…

「男の嫉妬ってこわい。」なほちか

ポールオースター。このオイスターソースみたいな名前の作家の知名度は意外と高い。あまり、読書しなさそうな人にもオースターは読まれている。その魅力はなんなのだろう。 『鍵のかかった部屋』のテーマとはずばり、男の友情と嫉妬だ。人気者だった幼なじみ…

「二度目の青春のハンパな終わらせ方」南野うらら

きっと二種類の青春がある。十代終わりから二十代初めの頃。もうひとつは、二十代終わりから三十代初めの頃。最初の葛藤は、恋愛や友情の成就、将来の目標を意識すれば未来はひらかれる。けれど実際に重要なのは後者の方だ。引き伸ばされたモラトリアム。さ…

極楽寺坂みづほ『鍵のかかった部屋』書評(採点付き)

『魔王』(伊坂幸太郎)を100点として370点 オースターは「引き裂かれた人」だ。聖と俗、孤高と迎合、唯一性と凡庸性、どう言ってもいいが、彼を引き裂いているのはこの「高みと低み」の両極だ。一部の評者が絶賛する「孤高の」詩人として終わるにはあまりに…

「オースターの3原色」月立 晶

「幽霊たち」を100点とした場合、75点。 「太陽は過去であり、地球は現在であり、月は未来である」。これは『ムーン・パレス』の中で、中華料理屋のクッキーに書かれていた言葉だ。それぞれ色にたとえると、太陽は“赤”、地球は“青”、月は“白か黄”…あた…

ポール・オースター『鍵のかかった部屋』

鍵のかかった部屋 (白水Uブックス―海外小説の誘惑)作者: ポール・オースター,Paul Auster,柴田元幸出版社/メーカー: 白水社発売日: 1993/10/01メディア: 新書購入: 6人 クリック: 35回この商品を含むブログ (83件) を見る 幼なじみのファンショーが、美しい…