150-01-01から1年間の記事一覧
S.E 本質的には、ぼくの書いているのは因習的とはいえなくても至って伝統的な小説なんだよ。というのも、扱っている葛藤や主題が、いわゆるポストモダン作家とはおよびもつかないくらい伝統的だから。(ラリイ・マキャフリイ『アヴァン・ポップ』P245) S.E …
――「俺が神話を変えてやるよ」(バニング・ジェーンライト) 1 アメリカ→ヨーロッパ→アメリカへ アメリカからオーストリア、ドイツ。そして、再びアメリカへと帰還する主人公バニング・ジェーンライトの旅の道程はなにを意味するのか。アメリカというフロンテ…
スティーヴ・エリクソン。あのピンチョンが絶賛したという作家の作品ということで、軽妙なパラレルワールドが展開されるのでは? と期待してチョイスしてみた。 しっかし、この人に関しては言葉遊びやパラレルワールドを行き来するための軽妙な仕掛けに力点…
黒い時計の旅 (白水uブックス)作者: スティーヴエリクソン,Steve Erickson,柴田元幸出版社/メーカー: 白水社発売日: 2005/08/01メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 115回この商品を含むブログ (128件) を見る あのー…これ…次の読書会の課題テキストなんで…
たいへん欲張りな小説だと思う。「20世紀文学」的なボリュームとテーマ性、重厚さを背負いながら、なおアクション映画的な見せ場やミステリー風味などのエンタテインメント的要素もふんだんに盛り込まれている。バニング・ジェーンライトのトリックスターぶ…
黒い時計の旅 (白水uブックス)作者: スティーヴエリクソン,Steve Erickson,柴田元幸出版社/メーカー: 白水社発売日: 2005/08/01メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 115回この商品を含むブログ (128件) を見る 信じがたい想像力が生み出した傑作小説。 仮に…