[読書]次回の読書会について
次回の読書会について、選書したアヤヲ会長からコメントが届きましたので掲示します。
- 作者: リチャードブローティガン,Richard Brautigan,藤本和子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (51件) を見る
『アメリカの鱒釣り』
『西瓜糖の日々』も
それぞれ傑作ですが、
やはりリーメロン将軍の出てくる
『ビッグサー』がよいです。
2時間あればサラッと読めると思います。
私が30代になって出会った、最も感銘を
受けた小説のひとつです。
この小説を読んだら、
きっと「日本現代文学の始原」と出会い、
ふるえ、おののくでしょう。
ここには対抗文化も東洋も西洋もザ・ビートニクスも
イージューライダーも松尾ばせをも
ぜんぶあって、みんないい。
あと、いろんな読み方ができると思います。
[読書]リチャード・ブローティガン『ビッグ・サーの南軍将軍』
- 作者: リチャードブローティガン,Richard Brautigan,藤本和子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2005/11/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (51件) を見る
15日の読書会はお疲れ様でございました。
次回の読書会のテキストはリチャード・ブローティガン『ビッグ・サーの南軍将軍』でございます。今のところ4月ぐらいの開催を予定しています。
で、次回をもって1年間ぐらい続いた「アメリカの影」シリーズもおしまい。そのまま新シリーズ「(テーマ未定)」に突入しますので、よろしくお願いいたします。
■
2月15日の水村美苗『私小説』の読書会について、今回のキュレーターである内海さんからコメントが届きました。
昨年1年間、アメリカ小説のすぐれた作品を読んできて、ではアメリカと我々日本人の間の問題を考えるうえでいい作品はないだろうか、というところから選んでみました。外国における日本人としてのアイデンティティや、日本語と英語の間にある様々な問題を「横書きの私小説」という形で絶妙に投げ出していると思います。
私小説―from left to right (ちくま文庫)
- 作者: 水村美苗
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/03/10
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
次回の読書会は水村美苗の『私小説 from left to right』です。
スコット・フィッツジェラルド『グレート・ギャツビー』
トルーマン・カポーティ『冷血』
ウラジミール・ナボコフ『ロリータ』
アーネスト・ヘミングウェイ『われらの時代』から「大きな心臓の二つの川」
とアメリカ文学の大傑作を読み進んでまいりましたが、
今回の課題テキストはちょっと趣向を変えて、アメリカが舞台のこの小説です。
私小説―from left to right (ちくま文庫)
- 作者: 水村美苗
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/03/10
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
私も、京都で40年近く続いた伝説の読書会の盛衰を書いた、山田稔『日本の小説を読む』(編集グループSURE)を読んで魂を注入し、準備は万端。楽しみです。
▼山田稔『日本の小説を読む』(名著です)
http://www.keibunsha-books.com/shopdetail/086000000019/
[日常]『富士日記』を読む
- 作者: 武田百合子
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/05/18
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 19回
- この商品を含むブログ (53件) を見る
『富士日記』の中巻を数カ月ぶりに開く。一体この本を読むのに何年かかっているのだろうと昔のブログを検索してみると2005年ぐらいから読んでいるらしい、俺は。7年で半分ぐらい。誰もが武田百合子氏のことを天才という。俺はその天才が分からず、分からないからこそ中断しつつ、頭をひねりながら、いまだに同じ本を読み続けているのである。今月の読書会のためにヘミングウェイの「二つの心臓の大きな川」について考えていると、なんとなく武田氏の魅力をつかめそうな気がしているんだが、今のところ言語化できていない。これからウディ・アレンの新作を観に出かける。