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戦争について、なんて普段は考えない。暗い気持ちになるし。

戦場の一年 (白水uブックス―海外小説の誘惑)

戦場の一年 (白水uブックス―海外小説の誘惑)

本日のU研定例会は、第一次世界大戦時のイタリア軍と、オーストリア軍との攻防戦を、一兵卒の立場で書いたエミリオ・ルッス『戦場の一年』の読書会である。

僕は第一次世界大戦について、高校で教わったこと以上の知識を持たない。というより、高校の授業をちゃんと聞いていたかも怪しい。しかし「僕は勉強ができない」(C山田詠美)と定例会で胸を張っても何の自慢にもならないので、昨晩からお勉強を開始した。

まず多木浩二の『戦争論』の序文と1章と後書きを読んで、クラウゼヴィッツ、カント、カール・シュミットヴァルター・ベンヤミンという戦争を思考する上で欠かすことのできない思想家達の「名前を覚えた」。そして「三国同盟」や「三国協商」などの懐かしい単語を「思い出した」。これで、とりあえず野望に一歩前進した!

そして、うちにある歴史関係の本を、本棚や押入れの奥から引っ張り出した。下は、出てきたもの。

民衆のアメリカ史 上巻 (世界歴史叢書)

民衆のアメリカ史 上巻 (世界歴史叢書)

コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)

コーヒーが廻り世界史が廻る―近代市民社会の黒い血液 (中公新書)

世界史概観 下 (岩波新書 青版 600)

世界史概観 下 (岩波新書 青版 600)

………。なんだか、これを全部読めば、第一次世界大戦が、すごーく立体的に見えてきそうな気がしてきたぞ。

ウェルズは、確か南野さんの勧めで買ったものだ。すげえ古い本だが、情報は大丈夫なのだろうか。コーヒーの本は何で買ったんだっけな…、大学時代にちょっと勉強したイギリス文学とのからみだろうか。よく分からない。アメリカ史の本は吉祥寺の古本屋で安く買い叩き、装飾品として本棚に飾っておいたものである。黒光りする背表紙がキレイ(昔の版)。

さて、これを武器に勉強するわけだが肝心の時間がない。とりあえず鞄に全て詰め込んで、本日、会社に出社。もはやナイフだけを手に、オーストリア軍の塹壕に飛びこんでいくイタリアの一兵卒の気分である。果たして、昼休み中に読めるんだろうか?