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昨日の日記で、U研の先輩である奈保千佳(id:nahochika)さんにも指摘されてしまいましたが、僕は精神的にマッチョであると言われることが多く、それは自分でも結構気にしている。そう言われ始めたのは、今の会社に入ってからのことだから、僕の「サラリーマン」としてのあり方自体に何か問題があるのかもしれない。あと僕が「長男」であるというのも、そういうイメージを強めるようだ。

身近な女性に「俺って精神的マッチョなのかな?」と聞くと「亭主関白だよね」と言う。「どこらへんが?」とさらに追求すると「特に、どこがっていうわけでもないけど」という答えが返ってくる。………僕は一体どうすればいいんだ!?僕自身は、自分のことを「精神的マッチョ」なんてカッコいいものではなく、「単なるマザコン」ぐらいのものだと思っているのだけど。そういうわけで(←どういうわけだ)、先週、図書館で借りてきた田崎英明ジェンダーセクシュアリティ』の感想でも明日は書きます。

ジェンダー論や、フェミニズム関係の本というのは学生時代から結構好きで色々と読んでいる。なぜフェミニズムに興味を持ったのか。

ラカン派の精神分析批評について学んでいたから、というのはある。そもそも僕の担当教授がフェミニズムや何かを専門(フェミニズムだけではないけど)としている女性だったから、というのもある。

現代社会に生きる女性に比べるべくもないが、「男性である」ということも、ある種の男性にとって、それなりの負荷がかかるものである。「女も辛いけど、男も辛いのよ」(矢野顕子「ラーメン食べたい」の逆)なのだ。僕は運動も苦手だし(←男性社会では運動が出来るかどうかで、すごくヒエラルキーが変わるのです)、痩せっぽちだし、野球に興味はないし(←野球の話が出来ないというのも、男として痛い)、ルックスはメガネッ子だし、いわば「ナード」というやつで、はっきり言って男性として「駄目」なのです。ジェンダー論やフェミニズムの本を読むことは、逆説的に、男性失格な自分の立場を少しでも楽にしてくれると思っていたのかもしれません。