常盤新平氏のコラムがよかった。 - 白水Uブックス研究会

　もう何日もたってしまったけれど、日曜日の日経新聞・最終面に掲載されていた常盤新平氏のコラムがよかった。30年来の友人と、馬肉を食べにゆく話。泣けた。さりげなく永井龍男の『石版東京図絵』なんて書名が出てくる。U研のアヤヲ会長も「キタコレ！」とのこと。

　『石版東京図絵』は明治〜昭和を背景に描かれた東京下町の職人の物語。しみじみとよい。装丁もシブい。限定復刻なのでご購入はお早めに。

　常盤氏の本では、白水社さんの『ニューヨークの古本屋』がよかった（特に私小説的な部分が）。最近、『山の上ホテル物語』がUブックス化されたので、こちらも読んでみたい。ちなみに解説はU研と縁のある*1 坪内祐三氏。なお坪内氏の新刊『変死するアメリカ作家たち』も白水社さんから。

*1:第1回「文学フリマ」で高橋源一郎ファンブックを買っていただいた…という極めて遠い縁。ファンブックの横で売っていたid:URARIA作のビルドゥングスロマン巨編『なんて素敵にロマネスク』（自由価格本）に対しては「それは、いらない」とつれない一言