辻夏悟「読んだことを覚えている本ベスト5」
お久しぶりです。私の「2006年度上半期に出会った○○○ベスト5」。
■辻夏悟「読んだことを覚えている本ベスト5」(順不同)
最近、「マッチ棒」や「ピサの斜塔」など無機物に喩えられることが多くなったので、逆ダイエット中。表現欲がないのでブログの更新がなかなか進まない。つけている香水の匂いだけで、女の子を好きになれる。大義と名誉が欲しい。
1)『カンバセイション・ピース』保坂和志(ISBN:4101449244)
うまく理由は説明できないが、最近、猛烈に保坂和志が読みたい。お腹の調子を悪くした犬が道端の草を食む時の気持ちで。上記の作品からスタートして、この一ヶ月の間に『猫に時間の流れる』、『もうひとつの季節』、『草の上の朝食』と読み進めている(『プレーンソング』、『季節の記憶』、『この人の閾』は数年前に読了)。副読本には『書きあぐねている人のための小説入門』(これは読書論として読める)。
『草の上の朝食』文庫版の解説で石川忠司氏がこんなことを書いている。
これは実は文学の世界では珍しい「中年」の生き方を追求する小説なのだ。(中略)正確にあきらめの悪い中年、もしくはなかなか往生しようとしなくて見苦しい中年を描く小説の系譜に属しているのである。
2)『臨済録』(ISBN:400333101X)
冒頭部分と後半は、とにかくパワフルの一言。
♯
以上、ベスト3〜5は、マジで特にありません。