夜のミッキーマウス

夜のミッキー・マウス (新潮文庫)

　バーゲンに出かけたはずなのに、これだけ手に入れて帰ってきた（トルーマン・カポーティの『冷血』（もちろん新訳ね）も文庫化されていた）。

　税込みで340円。収録されている詩は29編。つまり1編で、10円ちょっと。と考えたら、猛烈に安く思えてきて、買ってしまったのだった。

流れようか淀もうか
凍りつこうか湯気になろうか
そんなことさえ選べない身のうえだから
私はただひっそりと満たしていたい
草木と人々に縁どられたこの器を

（「朝のドナルド・ダック」）

　「夜の〜」という言葉はいい。イマジネーションを刺激する。

　「夜のピクニック」とか、「夜の武勇伝（五反田編）」とか、「夜の大運動会」とか、「夜のお菓子（うなぎパイ）」とか…。

　ていうか今日、やたらと蒸し暑くないですか？