僕とエリクソンは相性が悪い。
- 作者: スティーヴエリクソン,Steve Erickson,柴田元幸
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2005/08/01
- メディア: 単行本
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次回の読書会の課題図書である『黒い時計の旅』を半分ぐらい読んだまま中断して、早2週間(おい)。はっきり言う。僕にはこの長篇は読めない。
なぜか。
まず、萌えキャラがいない。エリクソンの小説のキャラを想像すると、僕の頭の中では全て池上遼一氏の描くような「劇画調」に変換されてしまう(「あんたーーーーーっ!」(C)小池一夫&池上遼一『OFFERED』 ※『さるまん』を参照のこと)。
それと、北米マジックリアリズムだかアヴァンポップだか知らないが、生活のディティールがちゃんと書かれていないので作品に入り込めない。特に日々の食生活の描写の欠如が決定的(僕は食事のシーンだけが楽しみで日々読書していますが何か?)。
ついでに、「暗い」(…)。
ネット上で『黒い時計の旅』の感想を調べてみると、「傑作だ!」(主に男性)「傑作よ!」(主に女性)という評価が多いから、作品が悪いのではない。たぶん僕の右脳のあたりに欠陥があるのだろうと思われる(あるいは左脳に)。
以上、レポートが書けそうにないことの言い訳でした。