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僕とエリクソンは相性が悪い。


黒い時計の旅 (白水uブックス)

黒い時計の旅 (白水uブックス)


 次回の読書会の課題図書である『黒い時計の旅』を半分ぐらい読んだまま中断して、早2週間(おい)。はっきり言う。僕にはこの長篇は読めない。


 なぜか。


 まず、萌えキャラがいない。エリクソンの小説のキャラを想像すると、僕の頭の中では全て池上遼一氏の描くような「劇画調」に変換されてしまう(「あんたーーーーーっ!」(C)小池一夫池上遼一『OFFERED』  ※『さるまん』を参照のこと)。


 それと、北米マジックリアリズムだかアヴァンポップだか知らないが、生活のディティールがちゃんと書かれていないので作品に入り込めない。特に日々の食生活の描写の欠如が決定的(僕は食事のシーンだけが楽しみで日々読書していますが何か?)。


 ついでに、「暗い」(…)。


 ネット上で『黒い時計の旅』の感想を調べてみると、「傑作だ!」(主に男性)「傑作よ!」(主に女性)という評価が多いから、作品が悪いのではない。たぶん僕の右脳のあたりに欠陥があるのだろうと思われる(あるいは左脳に)。


 以上、レポートが書けそうにないことの言い訳でした。