岩波文庫の『ナジャ』がある
- 作者: 坪内祐三
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/12/10
- メディア: 単行本
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これを「面白いなあ、面白いなあ」と寄り目で涎をたらしながら読んでいたら、次回U研の課題図書であるアンドレ・ブルトンの『ナジャ』について書かれていたので、U研の人のために抜いておきます。
『ナジャ』には同じ巖谷國士訳で、Uブックス版と岩波文庫版があるという話なんですが…
だがUブックス版は、一九二八年に出た初版からの翻訳であり、この岩波文庫版はブルトン自身の「全面改訂版」(一九六三年)の翻訳なのである。
しかもUブックス版では、「外観をそこねないように『訳注』はいっさいつけないことにした」のに対し、この岩波文庫版では百頁を越える詳しい「訳注」が載っている。
それがもの凄くスリリングで読みごたえがある。(P381)
…ということなので、皆さん、『ナジャ』は2種類買いましょう。ボーナスも出たことですし(ボーナス時期でなければ、「2冊買え」などという、こんな無茶なことは言いません)。
なお、上の本のなかで、坪内氏はスティーリー・ダンの名盤『エイジャ』のタイトルの響きの中に、『ナジャ』のこだまを聴いています。
- アーティスト: Steely Dan
- 出版社/メーカー: MCA
- 発売日: 1999/11/23
- メディア: CD
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…ほんとうに関係あるのかな?