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図書館で借りた本をゆるゆると読んでみた。

図書館で借りた本をゆるゆると読んでます。

東京するめクラブ 地球のはぐれ方

東京するめクラブ 地球のはぐれ方

村上春樹さんを隊長に、都築響一さん、吉本由美さんの3人で結成された「東京するめクラブ」の面々が、世界各地の香ばしい場所を訪れるルポ。雑誌「TITLE」で連載していたらしい。

とにかく、ゆるい。体がゆるいものを求めているので、この本を手にしたのに、ゆるすぎて読めないなんて…。

とりあえず村上さんが「ハワイのマイタイ飲み比べ」を書いた文章を読んだだけでお腹がいっぱいになってしまいました。しかたなく『個人と会社 税金のすべてがわかる本』(ISBN:4415027814)を読んで気分転換をする。

文学フリマで配ったU研の冊子のために、村上さんの過去のエッセイを2日ぐらいかけて全て読み直したことがある。そのときは極度の貧血を起こしてしまった。それなりに小説は好きで読んでいるのだけれど、エッセイは駄目だ。これはもう相性の問題だと思う。

奇跡も語る者がいなければ (新潮クレスト・ブックス)

奇跡も語る者がいなければ (新潮クレスト・ブックス)

独特なリズムの詩的な文章で綴られた群像劇。僕には、ちと甘かった。

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社ノベルス)

戯言シリーズ」の一作目。メフィスト賞受賞作。ずっと以前から、id:URARIAさんが「うまい」(文章が? ストーリーテリングが?)を連発するので読んでみた。とりあえず面白い。「あう」とか「さんくー」とか「ツインテール」とか、表層的なレベルで最初は抵抗があったものの、しばらくして馴れた。

主人公の対人関係に関するドライな思想に、すごく共感してしまう自分が怖い。

オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書)

オニババ化する女たち 女性の身体性を取り戻す (光文社新書)

あ、これは面白い。話が少々強引なところがあるけれど、今の世の中には、こういう言説も必要かもしれない。
ポリネシアの人たちが、ハリウッド映画のセックスシーンを見て爆笑した(注:あまりに早すぎるので)というエピソードが興味深い。
ポリネシアン・セックス…いかにも最近の「anan」なんかで特集していそうであるが、一体どんなものなのか…。  

耳そぎ饅頭 (講談社文庫)

耳そぎ饅頭 (講談社文庫)

内容はとりあえず置いといて、この文庫は文字が大きいわりに読みにくい。一体、いつからこんなフォントになったんだろう。早川書房が最近出した、アガサ・クリスティー文庫にも同じ読み辛さを感じる。早川の方は真鍋博氏の立派な装丁も変わっちゃったし。

自分も目はめちゃめちゃ悪い方だけど、こんな風にするんだったら、昔のフォントのほうが全然良いのに。文字を大きくすれば単純に読みやすくなるという発想には断固、反対したいですね。フォント自体が、作品内容にまで影響を及ぼすことだって当然あるし、そんなに単純に変えられるものではない。

パンク侍、斬られて候

パンク侍、斬られて候

まだ読み始めたばかり。町田氏の作品は、饒舌な一人称の小説を幾つか読んだけれど、これは、わりと普通のエクリチュール(ところで使っといてなんだけれど、「エクリチュール」って、一体どういう意味なんだろう)。しつこさで笑わせる会話文など、なんとなく筒井康隆に近いノリを感じる。くわっぱ。