『黒い時計の旅』読書会ソーカツ(2)
- 作者: スティーヴエリクソン,Steve Erickson,柴田元幸
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2005/08/01
- メディア: 単行本
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ビオフェルミンを20錠飲んだら、ある程度、風邪が直ってきましたので、懸案となっている読書会のソーカツの続きを。
とはいえ熱のせいで、まだ頭が朦朧としており、キーボードを打つ手も震えています。そのため「スティーヴ・エリクソン」が、いつのまにか「志村けん」という表記になっている…などの入力ミスが散見されるかもしれません。その場合は、どうぞご寛容くださいますようお願いいたします。
■辻夏悟(自分探し失敗系サラリーマン、id:natsugo)
●提出レポート:
徹夜明けに書いたポエムではありません。これはレポートです。タイトルはジョン・アーヴィングの小説タイトルのもじり。
●読書会にて:
主人公のバニング・ジェーンライトは、エリクソンのサブカルチュア的な想像力が産んだキャラクターであり、「『カッコーの巣の上で』のインディアンが、その祖形である」との珍説を披露。
発表の最後には「つまるところアメリカを父とし、ヨーロッパを母として生まれた偽史が『黒い時計の旅』なんですよっ!」と叫んでみた(普通、ヨーロッパとの対比において、アメリカは女性的なメタファー(例えば処女地とか)で表象されるから、ここではその関係性が逆転しているってことが言いたかった)
■月立晶(元高校球児の職業詩人)
●提出レポート:
あ、あれ…。
●読書会にて:
月立さんは開口一番、「うん、ほとんど辻君のレポートの言うとおりだよ! 愛だろ、愛っ!」と言ってくれた。
久しぶりに他人が、自分のことを肯定してくれる言葉を聞いたのは嬉しいんですが、それはともかく月立さん、レポートはっ!?
■松浦アヤヲ(平成の文学狂人)
●提出レポート:
論点は色々とあるんだけれど、結局のところ一番言いたかったのは「僕は歴史改変小説なんて認めませんからね! ふん!」ということらしい。
●読書会にて:
「いやあ、読み辛い小説でした。二度読んだけど意味わかんなかったですね。ともかく、僕はこんな“もしも小説”(歴史改変小説のことと思われる)認めませんよ。“もしも…”だなんて、ドリフの定番コントじゃないんですから(げらげら)。そもそも一般論として、日本の純文学の世界では、歴史小説を書き始めたら…(以下、かなり問題発言が続いたので略)」
その発言を受けた他のメンバーが「おまえは何様のつもりだ!」、「歴史小説の定義からして間違ってるよ!」、「そもそもどう考えても、バニング=アヤオ会長だろ?」、「なんで、この人は、こんな分からず屋なの!?」とアヤヲ会長を袋叩きにしていたのが印象的だった。
※なお内海惟人さんは欠席でした。
★
今回の読書会については、下のエントリーのコメント欄を使って、アヤヲ会長が15文字以内でまとめてくれるはず。マイクリレーだ。あとはまかせたよ。