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『3分で分かる出版業界 2008年度版』


 3月31日の読書会を始める前、フリートーク的に、兼業作家である極楽寺坂さんを売り込むためのキャラクター戦略について議論があったので、メモっておく。


 ここで言う「キャラクター」とは、例えば、京極夏彦氏であれば「常に皮の手袋をしている」(一説によれば皮膚の一部らしい)、嶽本野ばら氏であれば「美形」、「GLAYのような髪型」、綿矢りさ氏であれば「美少女」、「京都弁」、モブノリオ氏であれば「電撃ネットワークのコスプレ」、「目の前に段差があれば、とりあえずコケとく」…のような、それぞれの作家を特徴付ける、作品以外のセールス・ポイントのことである(以上の方々が、素でやっているのか、意識的にやっているかはとりあえず置いておく。結果として少しでも売上に結びついていればキャラクター戦略の一部と考えたい)。


 一般に、本の売り上げの8割は、キャラクター戦略の良し悪しで決まるとされている(パレートの法則と言う)。そのため最近では専門の部署をおく出版社も多いらしい(以上、民明書房刊『3分で分かる出版業界 2008年度版』より抜粋)。


 以下は、メンバーの間で交わされた会話。

奈保「極楽寺坂さんのキャラクター戦略ねえ…」
辻 「見た人のトラウマになるようなものがいいね」
松浦「毎晩の夢に出てくれば完璧だね」
奈保「だったら手に鉤爪でしょう(きっぱり)」
松浦「もちろん爪には猛毒を塗っておくんですよね?」
辻 「鍵のついた鋼鉄の貞操帯を付けたらいいんじゃない」
松浦「もちろん外そうとしたら高圧電流が流れるんですよね?」
月立「(無表情で)頭に懐中電灯を二本立てて、猟銃と日本刀持ったら、かなり目立つよ」
辻 「冬なのに半そでで短パンは? グレン・グールドの逆で」
奈保「だったら全裸にブルックス・ブラザーズのスーツの絵がペイントされている方が…」
松浦「腹話術の人形みたいに、蝶ネクタイをして、口の横に線を引いておくのはどうですか?」 
辻 「インタビューの時に“本人は一体どこ!?”ってインタビュアーが戸惑いそうだね」
月立「だったら肩にオウムを乗せといて、常にオウムがインタビューに答えるのがいいよ」
一同「それだ!!!」(ということに全員一致で決定)


 あの、あの…。読書会のソーカツは着々と進行中ですから!