雨降りだしアメリカの戦争文学でも勉強しよう。
- 作者: 生井英考
- 出版社/メーカー: 三省堂
- 発売日: 2000/05
- メディア: 単行本
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文学フリマに向けてアメリカの戦争文学について勉強中。図書館にある文学史の本を片っ端から読んでいたら、だいたい輪郭は見えてきた。
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上の生井英考氏の本によると、80年代に「オーラル・ヒストリー」というかたちで、ヴェトナム戦争の帰還兵達の証言や回想を集めたものが幾つか出版されたとのこと(『仕事!』など、70年代のスタッズ・ターケルの一連の仕事の系譜に連なっている)。そして、これは一つのジャンルとしてちゃんと確立されたものらしい。
同じような証言集である村上春樹の『アンダーグラウンド』が(本人が意識しているにしろしないにしろ)その影響下にあったとしたら、村上春樹とベトナム戦争が、いきなりリンクしてしまうわけで、これはこれで面白いネタだと思ったりもするのだけれど、これは今回のアメリカ戦争文学論とは関係ないかな。