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なんにもないから、何も淋しくない、星空の下(C鈴木亜紀)

六本木に『銀河ヒッチハイクガイド』を観に行く。新潮文庫版の原作は、よく古本屋で見かける(映画化にあわせて、最近、復刻されたらしい)。夜は昔買ったCDをあれこれ聴きかえしてみる。そうそう、映画にはMOS DEFがでていたよ。

とてもシンプルなこと

とてもシンプルなこと

最近の邦楽を聴いていると、どんなに曲や歌が良くても、歌詞に「げっ!」とショックを受けて聴けなくなってしまうことが多いのだが、この鈴木亜紀さんや、同じMIDIからアルバムを一枚出している東川亜希子さんなんかは素直に聴ける。

私に子供ができたら 思いっきり反って
遠くへ飛ばそ、と思うけど
そんなに気軽に言ったら
笑われそうだね 甘いって        「砂漠の月」

ナミナミ

ナミナミ

あぁ 私夢見て、熱くなって家飛び出した
あぁ 東京暮らし 精一杯生きているよ  「東京暮らし」

世界がもしも終わってただの星になっていたら
私は何に生まれ変わるのか?       「タイムマシーン」

言葉の温度が平熱なのだ。とってつけたような詩的言い回しや、辞書から引いてきたような意味不明の単語がない。シニフィエシニフィアンの限りなく一致に近い状態(意味不明)。これはとてもすごいことだと思うよ、俺は。

もちろん二人とも音楽も素晴らしい(鈴木亜紀さんはブラジル・ミーツ・昭和歌謡といった趣。しなやかで歌の感情が深い。東川亜希子さんはピアノ弾きらしい、凝ったメロディが楽しい。ポップ)。

もっともっと聴かれていいミュージシャンたちだと思うので是非聴いてみてください。

鈴木亜紀オフィシャルWEBサイト
http://suzukiaki.com/

東川亜希子オフィシャルWEBサイト
http://melody-design.com/akkopoo