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だいたいの人にとっては退屈なジャズの話題。

最近聴いたジャズのレコードの話。

ライヴ・アット・ザ・トライデント

ライヴ・アット・ザ・トライデント

精神分析医にして、ジャズ・ミュージシャンのデニー・ザイトリンのライブ盤。精神分析とジャズと来れば、最近では菊地成孔氏なんですけど。

ビル・エヴァンスポール・ブレイを思わせる、ちょっと濡れたようなピアノを聴かせます。器用な人なのか、取り上げる曲によってスタイルが微妙に変わり、飽きさせません。

ソニー・ロリンズの「セント・トーマス」や、オーネット・コールマンの「ロンリー・ウーマン」などを取り上げる選曲センスは、ほんとミュージシャンの視点ですね。誰が何と言おうと俺は弾きたい曲を弾くけんね(椎名誠調)という感じです。もう少し俗っぽい選曲をすれば、もっと人気が出るのにと残念でなりません。

FROM LEFT TO RIGHT

FROM LEFT TO RIGHT

ビル・エヴァンスにエレピを弾かせて、しかもストリングスをオーバーダビング(ですよね?)するという、何とも微妙なアイディアに発表当時は、駄盤扱いされていたらしいんですが、近年、評価は高いようです。ラウンジ・ミュージック的に聴けば良いということでしょうか。早速、色眼鏡をつけずに聴いてみました。

感想。うーん…。やはりエヴァンスだったら他に聴くべきものが山ほどあるなあと思いました。がちゃがちゃした曲が多いので、ベッド・タイム・ミュージックとしても、ちょっとキツいかもしれない。これだったらCTI時代のウェス・モンゴメリーを取ります。

Quartet

Quartet

このレコード、「マイ・ファニー・バレンタイン」という曲さえ入っていなければ、シブく愛すべきレコードなのですが…。どうもアレンジが引っかかるのです。一曲だけ変に浮いてしまってるような気がする。つーか「マイ・ファニー・バレンタイン」て曲自体、私は苦手なんです。

話は変わりますが、MJQにおけるミルト・ジャクソンのソロって、私には全部、同じに聴こえるんですよね。単純に私の耳が悪いのかなとも思うんですけど。だからMJQいっぱい持ってたのに、この前一気に売ってしまいました。

ジャンゴ

ジャンゴ

ちなみにMJQで一番好きなレコードは「DJANGO」です。プレスティッジらしい、ざっくりしたジャケット・デザインと、変なエコーがかかっちゃった音響がいいですね。秋のセントラル・パークに木の葉が舞うような「AUTUMN IN NEW YORK」の曲想はMJQに合ってます。

4,5&6

4,5&6

ずっと文句ばかり書いているような気がするんで、最後にポジティブな意見を。

私の一番好きなジャズのアルバムはジャッキー・マクリーンのコレです。いぶし銀の名手が揃ったメンバーもいいし、スタンダードとオリジナルが絶妙に配された選曲もいい。曲によって編成がコロコロ変わるというのも、オムニバスを聴いているようで、いい。

センチメンタル・ジャーニー」のソロなんて15年間ぐらい聴いてますが、何度聴いても飽きない。レコード・ジャケットからも「ジャズ」が横溢してますね。クール。