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読書会の参考までに〜奈保千佳が選ぶ児童文学3選


 今回のキュである奈保千佳さんが選んだ児童文学3選。


■奈保千佳の児童文学3選

1)バベィ=クリアリー「ひとりっ子エレンと親友」
確か小学校高学年くらいの人向けの推薦図書だった「いたずらっこオーチス」の姉妹版。中流家庭に育つ女子(白人)の日常が事細かに綴られている。70年代ガーリー文学。バレエレッスン、縮れ毛コンプレックス、ホームパーマ、ママが作ったおそろいのワンピースなど憧れを持って読んだ。WASP児童文学。なんで黒人が登場しないのだろうと思うには至らず、すっかりかぶれる。

2)中島信子「薫は少女」
男勝りでまっすぐな少女だった薫。亡き妹、薫のことを年の離れた姉が回想する話。個々のエピソードが泣けます。絶版になっていて、図書館の閉架から出してもらい再読。今読んでも、説教くささのない切ない話だった。

3)寺村輝夫「王様シリーズ」
「おしゃべりなたまご焼き」「ぼくは王様」「王様バンザイ」等々、繰り返し読んだ記憶があります。王様なのに理不尽な目にあったり、意地悪をされたりするところがよい。挿絵もかわいらしくて、大好きだった。