[読書]壊れた人たちの壊れた話
- 作者: ドナルドバーセルミ,Donald Barthelme,柳瀬尚紀
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1995/08
- メディア: 新書
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U研の会長から「辻君がさー、“読まずに死ねるか!?”って言ってたドナルド・バーセルミの『雪白姫』だけど、ちっとも面白くなかったよ(ゲラゲラ)」というメールが来て、僕は「バッ、バーセルミの面白さは、アメリカ都市生活者の愛と哀しみが(以下略)!」と一応、反論しといたのだけど、ちょっと不安になったので、3年ぶりぐらいに恐る恐る『雪白姫』を読んでみた。
冒頭の2、3ページを読んだだけでも充分面白い。安心した!(そして、それ以上読まずに本棚にしまった)。
これは「ジョイス以降」などという文学的なキーワードで読むよりも、90年代的(?)に「壊れた人たちの壊れた話」として読んだ方が面白い。
それにしても、ここまでカラカラに乾いたテキストってのも珍しいと思うよ。
ビルは雪白姫にもう飽きている。(P6)