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U研って何?メンバーこれまでの歩み活動レポート掲示板リンク集

あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。

(昨日、映画『宇宙戦争』を観に行った際、ロビーで大学時代の友人と交わした会話)

「オレ、最近、戦争文学読んでるんだ、…というより、読まされてるんだ。会社のサークルの課題で」
「どういう課題だよ、いったい…。ていうか、それ何のサークル? おまえ戦争なんて昔、全然っ興味なかったじゃん」
「ああ、今もない(きっぱり)」
「…」
「…」
「…でも、今日のこの映画って『宇宙戦争』だよね。ということは、これも一つの戦争映画だよねえ」
「……確かに言われてみれば、そうDA・YO・NE! 僕らの身近にも確実に「戦争」ってあるんだね!」

…そんなこんなで今年の文学フリマ。僕たちU研は戦争文学のガイドブックを制作し、それを片手に参加するつもりです。(詳しくは http://d.hatena.ne.jp/URARIA/20050820で。すいませんが、トラックバックの飛ばし方を知りません)

内容は、あくまでも、平々凡々とした日常を送る普通のサラリーマンの立場から書いた「戦争文学」ガイドブック(どんなんだよ、いったい…)。シリアスになりすぎず、あくまでもライトで読みやすく、メローでタイトでロウでタフで…。学生さんが読んだら、「大人になっても、こんなことをやってていいんだ!」と生きる勇気が沸いてくるような本になる予定です。

まだ一つも原稿が出来ていませんが、乞うご期待。

さて、これまでの人生、僕は戦争について真剣に考えたことはありませんでした。もちろん戦争文学なんてあまり意識して読んでません。そんな僕が、なぜか戦争文学ブックガイドの(たとえ名ばかりのものであっても)編集長をやらねばならないという厳しい現実…。無理だよ、たぶん無理だよ、僕には…。僕は『野火』よりも、『ハチミツとクローバー』の方が好きですから…(最新刊は身悶えしながら読みますた。1冊丸ごとfeaturing 真山&山田でしたね)。

しかし僕の引きっぷりに反して、今回の冊子作りにあたっての、U研メンバーの盛り上がりはすごいのです。みんなの目がギラギラしています。みんなの「やる気」が赤黒く怒張し、天に向かって屹立しているのです(注:エロス的な比喩表現)。お盆の時期なのに、なんか早速、座談会とかやっちゃってるし…。いつのまにか数十冊の夏の読書感想文用・課題図書がリストアップされてるし…。僕ら、平凡なサラリーマンじゃないですか…。座談会じゃなくて、仕事しましょうよ…。

と泣き言を言ってもしょうがないのです。「知らぬ存ぜぬは許しません!」(C『ゆきゆきて神軍』)と、U研の人たちは、毎日のように僕にプレッシャーをかけてくるのです。こうなったら僕も重い腰を上げて、戦争文学を読み、何らかの意見を持たなければなりません。しゃーねえなあ…、まったく。と、覚悟を決めました。つまり、

あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。(Cクレージー・ケン・バンド)

さて。

僕が、この冊子を作るにあたっての、最大の興味(モチベーション?)は、

戦争文学ガイドブックを作ることによって、ノンポリな僕に「感覚の変容」(C川本三郎)は訪れるのか? 僕が、29年間、このちっちゃな胸の中で守り通してきた「フィールド・オブ・イノセンス」(またC川本三郎、名作!)は、「戦争文学」というフィクションを通して「現実」と向き合うことにより、一体どうなってしまうのか?

で、あります。内容については全く先が見えません…。

以上、躁転したid:URARIAさんに文学フリマについて、何でもいいから(?)書けと言われたので、とりあえず書きますた。

支離滅裂で、全然、宣伝コピーになっていませんが、「コミック雑誌なんていらない!」、「戦争文学なんていらない!」という人にこそ面白がってもらえるような、ポップで泣ける冊子になればいいにゃー(←キャラ間違えた)と思っています。ぼかぁ、頑張るよ。