井坂洋子『井坂洋子詩集』
70年代の後半、荒川洋治氏が発掘し、衝撃的に(?)デビューした詩人の作品集。
とりあえず、読んでよかったです。とにかく誰かに何かを感謝したい。そんな感じです。目覚めたときのように気持ちいいのです。
現代詩について語る言葉を、僕はあまり持っていません。(その詩が)「気持ちいい/気持ち悪い」、「いけてる/いけてない」、「意味が分かる/意味が分からない」、「読んでて元気が出た/読んでたら井戸に飛び込みたくなった」、ぐらいしか評価の軸がありません。
たとえば荒川洋治氏の「水駅」(ISBN:4783723133)だったら、「全く意味わかんないけど、言葉がすごくみずみずしいから気持ちがよくて、なんだか元気が出てきた。そうだ。天気もいいし、タワレコにでも行こう」ぐらいの感想が関の山です。
まあ、批評の言葉で、易々と詩が分析できてしまうというのは、それはそれで、あまり面白くない(←言い訳)。顔を洗うように、深呼吸でもするように、詩が読めればと思います。